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タイの祠と精霊とタイ仏教

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タイの街角や建物の角地など建物同士の影にならない場所に祠を目にするかと思います。日本では敷地内に小さいお稲荷さんの祠がある家がありますが、それによく似た感じです。タイでは都会でも誰かが毎日のように拝んだりしているのを目にすると思います。

身近な精霊とインド系の神々

タイでは、家や土地を守る精霊や神霊の他、幽霊やお化けも含めて「ピー」と呼び、人々はピーを祀っています。また、毎日のように多くのタイ人が、健康、商売、学業など様々な願いをかなえてくれるようにインド系(バラモン教由来)の神様の祠を拝んでいます。

日本では何々天という名前がつく神がインド系の神で、毘沙門天、帝釈天、梵天、弁天、が有名ですが、タイでも日本と同様の神々が祀られているのはおもしろいです。

インド系の神には生贄を捧げる

タイでは仏塔や祠の他に、都市の柱(ラックムアン)というものがあります。これは、新しい町を建設する時に礎となる柱を立て、繁栄を願うというバラモン教の教えにより、国王などにより建立されたもの。

いまでも市民の信仰があつく願い事が叶うという伝説もあり参拝客も多いそうです。バンコクでは、ラーマ1世と4世がそれぞれ黄金の柱を建てています。

また、その時代にはラックムアンの力をより安定させ、病気や敵から街と国を守るため、生贄として沢山の人が柱の下に生き埋めにされたそうです。人柱の怨霊が、供養を受けることによってこの世を守護すると信じられていたそうです。

バンコク発祥の地として神秘的な力を持つと考えられている「黄金の柱」は今では罪障の消滅や幸運の増加、良縁を与えてくれると信じられているパワースポットになっています。
ウドンタニなどの地方都市にも、人柱を埋めた記念碑のようなものがあり、地元民はその前を通るとき、車の中からでも幸運を祈り、ワイをしたりしています。

余談で、都市伝説かもしれませんが、スワンナプーム国際空港の工事中に空港のコンクリートの柱の中に転落した人をそのまま埋めたという話があります。4階から1階まで通しのコンクリートの柱を作るために組まれていた円筒の枠の中に4階から転落したが、誰も気が付かずそこに上からコンクリートを流しこまれたとのこと。通しの柱なので今更撤去もできないということでそのままその柱だけもう一回りコンクリートを塗ったのでその柱が1階の部分だけ太くなっているのだそうです。この柱はバッゲージのピックアップ・ターンテーブル9番の1階にあるという。 現代の人柱伝説かもしれませんね。

仏教徒タイ人のお墓

タイ人は日本人からすると熱心な仏教徒に見えます。定期的に休日にお寺参りをして僧侶にお布施をしたり、男性では短期の出家をするひとも多いです。
日本ではお寺に行くイコール、墓参りというイメージが強いと思います。しかし、バンコクの大きなお寺に行っても、田舎の小さいお寺に行っても、一般民のお墓のようなものは存在しません。一部のお金持や高僧のお墓はあるのですが、庶民にはお墓というものがありません。

タイでは、ニュースでも絶対に御遺体を映さない日本と違って、タイではニュースや新聞の写真でなんの気兼ねもなく死体の映像を報道します。タイの仏教感では、人は(お釈迦様のように悟った方でないかぎり)必ず輪廻転生するので死後の死体は単に抜け殻の物体として取り扱っている感じがします。

タイではお葬式は何日も盛大に行います。日本では葬儀のあと火葬と納骨ですが、タイ仏教では墓に入れずに、散骨になります。 
昔は火葬後の骨などは仏塔の壁に建材としてすり込んだりしたそうです。今は共同の骨捨場に捨てたり、海や川に流したり山に散骨してしまいます。 

輪廻転生で生まれ変わり、バージョンアップする次の人生を信じてタンブン(善行の貯蓄)をするタイ人にとって、死とは新たな次の人生への門出のようなものなのかもしれません。
一方で、神道的な死生観では、死後も霊魂はわが家、わが郷土、わが国に留まって、祖神と共に子孫の繁栄を見守り、子孫からのお祭りを受けるというものです。先祖代々のお墓を守ってお祭りするという日本人の仏教は、神道的死生観から無縁ではなさそうです。

タイ人でも少しだけ肉親のお骨をお守りのように持っている方はいますが、日本のようなお墓があるタイ人は一般にはごく少数派と思います。

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